国連機関や農林水産省の推計*によると、世界の食料生産量の3分の1が毎年捨てられ、日本の年間食料ロスも600万トンを超えるなど、近年食料ロスの問題に注目が集まっています。フードテキスタイルは、食べ物がもつ「色」に注目、染料化する独自の技術を活用し、様々な企業とのコラボレーションを通して、アパレル業界からフードロス問題に取り組んできました。
今回、ハーブとアロマテラピー専門店「生活の木」より提供の規格外ハーブ「エキナセア」と、シアトル発祥のスペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」より提供のエスプレッソコーヒーの豆かす残渣が使用されたTシャツとエプロンが、カフェスタッフのユニフォームとして7月より登場しました。フードテキスタイルがユニフォームとして採用されるのは初めての展開となります。
A CAFEを運営する株式会社ADASTRIA eat Creationsがフードテキスタイルの考えに共感し、「スタッフ自身が意識するきっかけにもなれば」との思いから導入が決定いたしました。
(*平成27年度推計 農林水産省http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-55.pdf)
(*Key Findings FAO:http://www.fao.org/save-food/resources/keyfindings/en/)
フードロスとは
国連食糧農業機関(FAO)が世界の研究者や実践者と議論してとりまとめた最新(2015年1月時点)の定義では、
・食料ロス(food loss):食べ物の量的もしくは質的な価値が減少すること
・食料廃棄(food waste):食料ロスの一部で、特にまだ食べられるのに捨てられているもの
※量的減少は重量(kg)が、質的減少は栄養価や経済価値、食品安全性などが減ったり損なわれたりすることを意味する、とされています。
出典:©2016 FOODLOSS CHALLENGE PROJECT公式サイト http://foodlosschallenge.com/
■FOOD TEXTILE
食べ物がもつ「色」に注目したテキスタイルプロジェクトブランド。
廃棄予定の野菜や食材を、染料に変える技術で野菜のやさしい色合いを再現しています。
サラダの色を楽しむように、服や雑貨の色を楽しむ。食品廃棄の問題に、「着る野菜」という考え方であたらしいアプローチを提案します。
http://www.foodtextile.jp/
■アダストリア
株式会社アダストリアは、国内外で20ブランド以上、約1500店舗を展開するファッションカジュアル専門店チェーンです。
ファッションと人生を楽しみながら、たくさんの「ワクワク」を世界に届けていきたい、という想いをこめて 「Play Fashion!」をコーポレートスローガンとして掲げています。
www.adastria.co.jp/
■生活の木
生活の木は、世界32カ国の提携農園から厳選したオーガニックハーブや精油、植物油などを直輸入し、ハーブ、アロマテラピー、スーパーフード関連商品を製造、加工、卸、販売しています。全国120の直営店のほか、ハーブガーデン、サロン、カルチャースクールなどを展開し、ハーブある暮らし「ハーバルライフ」、アロマテラピーのある暮らし「アロマテラピーライフ」、栄養ある生活「ニュートリシャスライフ」の提案を幅広く行っています。
https://www.treeoflife.co.jp/
■タリーズコーヒー
世界各国より厳選したコーヒー豆でこだわりの一杯を提供するスペシャルティコーヒーショップ。アメリカのスペシャルティコーヒー発祥地と呼ばれるシアトルで、創設されたタリーズコーヒーは、人々にエスプレッソとコーヒーの本当の魅力を知ってもらうため、「コーヒー豆」「ロースト」「バリスタ」と全てにおいて最高のものだけを追求しています。
https://www.tullys.co.jp/