皆様お変わりございませんか?
12月のフィルハーモニクスのコンサートにおいでくださる方がいらっしゃるとのこと、嬉しい限りです。
コロナ禍にて、Philharmonix はしばらく日本での公演が叶いませんでしたし、今年はウィーンフィルもベルリンフィルも来日予定がないそうですので、ウィーンフィルとベルリンフィルの名手たちによる心踊るアンサンブルの生演奏をお楽しみいただけましたら幸いです。
写真は先週訪れたウィーン国立歌劇場にて。
大好きなソプラノ歌手アスミク・グリゴリアンさんの歌うヤナーチェクのオペラ「イエヌーファ」を鑑賞して参りました。
チェコの密接なコミュニティーにて、未婚のままシュテヴァの子供を身籠もった上、痴情のもつれによって顔に大きな傷を負ったイエヌーファ。
彼女は支配的な母親によってかくまわれ、世間との接触を絶たれた挙句、知らぬ間に母親の手によって自らの赤子を亡き者とされてしまいます。
愛する人シュテヴァからは愛されず、子供とは死別し、失意のままに愛する人の兄であり、大切な顔を傷ものにした張本人でもあるラツァからの求愛を受け入れるイェーヌーファ。
ラツァとの婚礼の儀式に質素な黒衣をまとって現れたイェヌーファに対して、華やかな出立ちでこれ見よがしに訪れたシュテヴァとその婚約者。
いよいよ結婚式が始まろうという瞬間に突然大声が鳴り響き、川から赤子の亡骸が見つかったと叫びます。
咄嗟に表へ出ていったイェヌーファは、それが自ら産み落とした赤子であることに気づいて狼狽します。
集まった群衆はイェヌーファが赤子を殺したのだと祭り上げようとするも、母親のコステルニチカが自らの過ちを告白したのです。
まさか母親が赤子に手をかけたとは知らず驚愕するイェヌーファは、母親の罪をを赦し、このような醜聞にまみれた自分と結婚する必要はないと、ラツァには自由の身になるよう勧めます。
しかし、それでもイェヌーファとの運命を共にすることを誓うラツァの想いを、イェヌーファは素直に受け止めるのでした。
若さゆえに、見た目だけで惹かれた浅はかな恋と、あるがままを全て受け入れて手にした真実の愛。
群衆の同調圧力。
支配的な親による条件付きの愛。
複雑なテーマが絡み合うこの作品は、20年前の演出の再演にもかかわらず、アスミク・グリゴリアンさんをはじめとする歌手たちの巧みな歌唱と、真実を語る繊細な演技により、古さを全く感じさせないのでした。
実のところ、時差ぼけにより3時間の公演のうち1時間ほどはお船を漕いで居眠りをしてしまったにもかかわらず、アスミク・グリゴリアンさんの一挙手一投足がイェヌーファの悲痛さを丁寧に表現していたため、最後にイェヌーファがラツァの愛を再び受け入れ、二人が見つめ合った瞬間に、堪えていた涙が決壊しました。
これまで彼女を通して8人の女性の生きる様を観て来ましたが、毎度別人のように生まれ変わり、いずれもその女性が今ここにいると信じさせてくれるのがアスミク・グリゴリアンさんなのです。
皆様も芸術の秋を楽んでおいででしょうか?
我去维也纳国家歌剧院看了我最喜欢的女高音 Asmik Grigorian 演唱的 Janacek 的歌剧《Jenufa》。 大家都在享受艺术的秋天吗?
Die Oper von Leoš Janáček namens “Jenůfa”mit einer ausgezeichnete Singerin Asmik Grigorian war in der Wienerstaatsoper gespielt.
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